大動脈弁置換術を受けて8週間が経った

大動脈弁置換術を受けて8週間が経った。回復状況や現状を備忘録的にまとめて見ました
まあ、他人が読んでも面白い物では無いと思いますが弁膜症手術後の患者の手記というのは意外と少ないので、これから手術を受けるという人の参考になればと思って書いておきます

変化点

-咳、くしゃみをしても胸骨の合わせ目が痛くならない
-手術の傷口はだいぶキレイになってきた
-傷口の引っつれ感、傷み、痒みは軽減
-血圧はいったん上昇したあと、降圧剤の調整で発症前の水準に戻った

それに合わせて、胸帯(ブレストバンド)は6~7週目辺りで付けるのをやめました。

傷口には退院後購入したテープをずっと貼っていたんですけど、これもそろそろやめようかなという感じです。今週、一度剥がしたまま1日過ごしてみたのですがまだ上の方が若干ヒリヒリする感じがあるので上の5cmだけ覆う感じで短めにテープを切って貼り付けてみています。

飲酒、喫煙、食事

-飲酒は週2~3回程度に減らしました
-タバコは発症後は全く吸っていません
-食事は発症前とあんまり変わっていませんが、晩酌をしないと一応体重が減少する方向っぽいです

サックス、ギター、歌

-サックスは手術後まだ吹いてないです、そろそろ吹いて見るつもり→吹いて見た!割と普通に吹ける!
-ギターは退院後すぐ割と普通に弾けました
-歌、手術後4週目辺りだとまだ胸いっぱいに吸い込んで大声出すとちょっと傷口が痛む感じがありました。なのでガッツリは歌ってない感じです、普通に鼻歌程度は全く問題なし

その他

-胸回りを余り刺激しないようにしていたせいか、左肩に50肩みたいな傷みが出てるのと首筋に筋肉痛の様な傷みがずっとつきまとっている
-胸帯外したあたりから意識してストレッチする様にしているので大分ましになって来たけどまだ完全には治らず
-めまいの症状はこの1ヶ月で1回出たかな?ちゃんと日付を記録してないので曖昧ですが…
-これまでめまいはほぼ出たことがなくて、手術後にベータ遮断薬飲み始めてから3~4回経験しているから薬の影響を疑っている

そんなところですかね

そうそう、心臓の音を聴診器で聞いたところ正常などっくん、どっくんという音に戻ってました。手術前はどっ じゅー、どっ じゅー という感じでああ、漏れてるんだなという音だったので大動脈弁の修復は上手くいってるんだなと確認出来ました(笑)

 

たかが納豆

大動脈弁置換術を受けたあと、ひとつ驚いた事がありました

大動脈弁閉鎖不全症の治療に使われる人工弁には機械弁と生体弁(今は牛の心のう膜から作られる物が主流っぽい)があって、機械弁は寿命が長く一生使える代わりに思いっきり異物であるため血栓ができやすい。というわけで血栓を避けるためにワーファリン(抗血液凝固剤)を一生飲まなければならないというデメリットがあり、ぼくは色々考えたあげく生体弁を選んだんですね

その辺の事はこういうページが沢山あって、メリットデメリット(英語的に言うとPros Cons)について詳しく書いてくれています

ところが!手術後に薬剤師さんから説明を聞くまで知らなかったデメリットがありびっくり!

それはワーファリンを飲んでいる間は「納豆を食べてはいけない」!!!!というやつです
これねえ、生体弁と機械弁のProsとConsを説明したページそのものには書いてないんですよ(少なくと自分がみた範囲で)

上記のページだと本体には書いて無くて、ページ内のリンク先のページには書いてあったりしますが、手術前には見つけられませんでした

それが手術後ワーファリンの服用を始めた段階(生体弁でも術後3ヶ月はワーファリンの服用が必要です)で薬剤師からしれっと納豆ダメって…

えええ?って事は機械弁を選んでたら一生納豆禁忌で行くことになったの?
それ選ぶ前にちゃんと教えてよ!マジで!

たかが納豆ですが、機械弁になったらこの先一生禁忌になるって知ってたら…ねえ
いやその後の一生にかかわる問題を食べ物で決めるなんて…という考えもあるだろうけど…うーんという感じ

 

手術後1ヶ月

大動脈弁置換術を受けて1ヶ月が経ちました
手術後の経過は順調です、血圧がやや高めですが…

普通に仕事に行けているし、生活も基本的には不自由はありません。一応まだ重い物を持つことは避けていますが、スーパーの買い物袋くらいは持てるので余り気にならない感じになっています。

手術を受けた川崎幸病院での診療も終わりとなって、次からは手術前に診療を受けていた横浜市立市民病院の循環器内科に戻りました
今後の血圧のコントロール等は心臓外科ではなく、循環器内科の方がベターというのと手術後の回復が順調でもう心臓外科で診なければいけない時期は過ぎているという判断だと思います


血圧について

  • 大動脈弁閉鎖不全症によって心臓のポンプ性能が低下して血圧が上がらなくなって居たのが、心臓を手術により修復したため性能が回復→高血圧に戻るという流れになったと思われます

Photo_20230619235701

順調なところ

  • 手術跡の傷みは日々軽くなってきている
  • 手術直後~2週間くらいは寝返りする時に胸骨がきしむ感じがして気を使ったがだいぶ普通になった
  • くしゃみをすると激痛が胸骨を中心に走っていたのがだいぶ軽くなった。今は下のほう5cmくらいが痛む感じ

まだ気になるところ

  • 手術跡(胸骨正中切開のあと)がピリピリと痛がゆい(これも大分ましになった)
  • 胸帯(もしくはバストバンド)、イタリア製のクオリブレスというのを使ってますが、まあ窮屈ですね。これは胸の骨がつっくつまでのお守りみたいな物なので我慢してつけていた方がいいようです
  • 傷跡というか縫合あとはそれ用のテープで保護しています。もう傷口としてはすっかりふさがっているのですが、保護しておくとケロイドになったりするのを防げるようです
  • 大きな声を出すと肺に圧力がかかるためか、胸骨の辺りがじんわりと痛みます。大声で怒鳴るのはまだ避けた方がよい様です
  • 大声を出すと痛むということは、肺を膨らませて圧力をかけるのはまだダメ、というわけでSaxはまだ吹けない!我慢ですね!


その他

  • めまい。退院した辺りから1週間ほどの間に強いめまいを2度ほど感じました。いずれも胸帯をゆるめて深呼吸したら治りましたが、ちょっとびっくりしました。調べてみたら今まで服用したことがなかったベータ遮断薬にめまいの副作用が記載されているので、その影響かもですね。

 

心臓手術を受けました

5/12 に大動脈弁置換術を受けました、現在は順調に回復しつつあります

昨年、2022年11月末に大動脈弁閉鎖不全症という病気を発症してしまいました

最初は目に違和感があって、ちょっとチカチカするような感じがしたのでありゃ血圧が高いかな?とい思いました。同時にちょっと息切れがする感じでこれはなにかおきたな、という感じはありました

で、目に違和感を感じた日、帰宅後に血圧測ったらなんと下がってました
10年前から高血圧の治療を続けていて、下の血圧が80を切ることはほぼ無かったのですが63という数字、これはおかしいぞと

その後も血圧が低い状態が続いて、そうこうしているうちに12/4に今度は動悸息切れが酷くなってきました。もう自宅の居間に座ってて立ち上がってトイレに行くだけでぜえぜえ息が切れる、家の階段を2階に上がるだけでぜえぜえ

完全におかしいので月曜日の12/5に近所の総合病院の循環器内科を受信したところ心臓肥大の所見があり、心エコーで大動脈弁閉鎖不全症(中程度)の診断が下りました

なるほど、心臓か
いやあ心臓、そっちか

ここで心臓のドキドキを抑えるカルベジロールと浮腫を抑えるフロセミドが処方され、いったん動悸息切れはかなりマシになって一安心でしたが
(ここで大動脈弁閉鎖不全症についてがっつり調べたのはいうまでもありません)

で、その頃の血圧とか体重の数字見てると発症と同時にどーんと体重が増えてた、これはむくみが出ていたらしい。その後フロセミドが効いてすぐに体重は元に戻ってるんですね、薬が素直に効きやすい体質でよかった

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ついでに血圧の動き、ここ10年分の血圧のプロットです。ずっと下 (BP L)は80-90、上 (BP H)は130-140台でコントロール出来てたのが発症後どーんと崖を落ちるように落ち込んでるのが分かる

 

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これは心臓の出口の弁がキチンと閉まらず、心臓から大動脈を通して身体中に送られるはずの血液が一部心臓に戻っちゃうから十分な血液が送り出せずに結果的に血圧が落ちた、という事だろうね

まとめると

-大動脈弁閉鎖不全症(心臓弁膜症の1種)になった
-心臓がポンプとして故障しているので身体を循環する血流量が不足する
-肺で酸素を取り込んだ血液が上手く送り出せない
-結果として息切れと動悸(血流量不足を補おうとして鼓動が早くなる)がおこる

こんな感じです。

最後の動悸と息切れは薬で抑えることが出来、静かに過ごしていれば日常生活を送れる。ただし、このままだとずっと心臓を気遣って生活する必要がある。

困りましたね

この病気のいいところ(?)は手術による治療法が確立しているところです、人工弁への置換や自己弁形成などいくつかの方法はありますが手術による治療が可能です。成功率は97~8%という感じ、ぼくの場合他の症状はないし年齢も若いので統計データは見つかりませんでしたが数字はもうちょっと楽観的になるはずです。

ポイント

  • 心臓弁膜症(大動脈弁閉鎖不全症を含む)は手術による治療法が確立している
  • 手術の方法は自己弁形成、人工弁(生体弁 or 機械弁)置換の2種類
  • 手術の成功率は結構高い(手術中に何かがおきたりしない限り成功するイメージ、何かは血栓が飛んで重篤な合併症起こすとかも含む)

さて、なんにせよ地元の総合病院では手に余る症状なので医療情報提供書(紹介状)付きで横浜市立市民病院に行き、そこで詳しい検査を受けることになりました。市民病院の治療実績とかはこの時点では調べていません、単に大きくて新しくて近いという理由で選びました。このときは手術になったら改めて病院を選べばいいや、という気持ちでした。

市民病院で心臓カテーテルを含む各種検査の結果、血液の心臓への逆流は「大」で手術の適用になるという診断が下りました。(逆流の度合4段階で一番悪い状態)

この時点で選択肢は2つ

  1. 薬で症状を抑えつつ心臓がいよいよやばくなるまで待つ
  2. 即手術

ちなみに日本では 1.を選択することが多いとか、実際市民病院の循環器内科の先生も様子見を薦めていました。が、あくまでもどちらを選ぶかは患者の意思によるという事でした。

ぼくの選んだ選択は「2. 即手術」です。何よりSaxが思いっきり吹けない、楽器は吹けるんですが例えばライブ相当で1時間、何曲も連続で本気で吹くのがちょっと辛い。というわけで診断が下った後所属しているバンドをすでに一時お休みしている状態でした。

ライブで吹けない、思いっきり吹くことが出来ないというのは相当に辛く、診断が出てからSaxを吹く頻度が極端に落ちました。このままではSaxを吹くという趣味をあきらめるということになる、と思いました。

たかが趣味ですが、ただの下手くそですがこれはぼくの中ではかなり、かなり残念な事態を意味します。贅沢を言ってると思いますが、治療を受けることでまた心置きなくSaxを吹くことが出来る可能性があるなら選択は1つですね。

というわけで手術を選択\(^o^)/

手術をする病院は長くなるので色々考慮した結果、川崎幸病院に決めて再び医療情報提供書(データ付き)を作成を依頼しました。

これが3月22日、あとはトントン拍子で4/19 川崎幸病院外来、4/26~28 手術に向けての検査入院、5/12手術、となりました。

術式は自己弁形成をトライ、開けてみて弁の状態が悪ければ人工弁に置換という手順です。ということは開胸手術になります、入院期間は術後10日~2週間が目安。これらの日程が決まったのがGW休みの間だったので、とりあえず会社にメールを入れてあとはこんな感じになりました。

4/19(水) 川崎幸病院心臓外科初診
4/26(水)~4/28(金) 検査入院
5/8(月) 外来診察(休暇)
5/9(火) 出社して長期療養休暇等の手続きと引継ぎ
5/10(水) 入院
5/12(金) 手術

3月末から近々手術を受けること、その際は2~3週間の休みになる可能性があること等は職場に伝えていましたがそれにしても休み明けにドタバタすることになってしまいました。幸いにして勤務先はきっちりとホワイトなので、誰も嫌な顔ひとつせず非常にスムーズに手術のための休みに入れました。感謝です。

手術が決まってしまえば後はそれまで感染症に気をつけつつ過ごすだけであっという間でした。

結果として、手術は成功、弁の状態がよろしくなかったので人工弁置換(生体弁)をしました。術後の回復はとても順調で、手術の翌日にCCUから一般病棟に移り、手術から8日目、5/20(土) に退院となりました。

医療制度とか介護制度とか

インドネシアからの看護師と介護士候補がやってきた、一方でドラマTomorrowどころかまじで市民病院がつぶれている今日この頃。

病院の経営が破綻する原因は、医師不足だという。

医師不足の一番大きな原因とされているのは新臨床研修制度で、研修医が「大学病院の医局によって派遣される」のではなく自分で研修先を選べるようになったからという。要は元々病院に勤務する常勤の医者は足りて無くてそこを見習い医師を大学病院から派遣して貰うことで何とかやりくりしていたわけだ。

医師労働環境の現状と課題

というレポートを見ると、若い医師の勤務時間が極端に長いことがわかる。(というか、日本の医師の勤務時間は欧州諸国に較べてべらぼうに長い)

こういう見方をすると医者の数は足りてないのだ。

大体、日勤で働いた後そのまま休みも取らずに当直勤務というのが常態化している国って日本くらい何じゃないかな?入院していて、深夜に具合が悪くなっても診てくれるのは寝不足でへろへろな医師しかいない状況では医療ミスは減らないよな。

そこへ持ってきて、近年診療報酬は減らされて、今度は社会保障費を年間2,200億減らしていくという。政府も政治家も真面目に日本の医療をよくして行こうなんてこれっぽっちも考えてないんだろうな。

当然日本医師会も新聞に全面広告なんか打って訴えている。

日本医師会は、社会保障費の年2,200億円の削減に反対します

足りないのは医者だけじゃない、看護師や介護士が足りないのも常態化していて最初に書いたインドネシアからの人員受け入れという事態になっている。

何でそうなっちゃうのか?というと、簡単に言うと医療とか福祉に金をかけてないから、としか言いようがない。あれ、医療費高騰が社会問題になってるんじゃないの?と思ってしまうが実は日本の医療費は国際水準では低いのだ。

さらに言うと、国が負担している医療費は米国の1/10とう水準だ。(っていうかアメリカってこんなに福祉に金を使ってたのね)

調べるともっと出てきそうだけど、今回はこんな所で。

こうやってちょっと調べると、要は金をかけてないからプアなんじゃね?としか思えないのだ。日本人は政府の言う医療費高騰という言葉に騙されているとしか思えないよ。

いじょ

あ、おまけ

介護士とか看護師の人材不足はなぜ起こるのか?というと、もちろんきつくて大変な仕事だからというのもあるかもしれないけどこれらの職業の賃金が安めであるというのも大きいと思う。

夜勤をすれば手取りで月30万円位にはなる(職場もある)看護師はともかく、介護福祉士は手取りで10万円台が多く、経験10年でも20万前後とかいうレベルだもんな

国家資格で、えり好みしなければ日本全国大抵どこでも就職可能な看護師でさえ人手不足なんだから介護関係は推して知るべしというところだと思う。

あと医者、確かに医者の賃金は高い、が全てにおいて本当か?

少なくとも研修医は安い、新制度で改善されても30万くらいだ。医師労働環境の現状と課題を見ると研修医世代は週に87時間くらいなので時給を計算すると800円を切っている。マクドの店員とかスーパーのレジ係に負けちゃう水準だ(笑)

こういう賃金で、人の生き死にを預かり一歩間違えば訴訟を起こされるというのは大変な職業だと思うよ。

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